就活や転職をする際に自己分析をする人がほとんどだと思います。
その自己分析の中で最もポピュラーなのが長所と短所の分析でしょう。
自分の長所と短所を正しく理解すれば、アピールに使えますし、今後の方針を決めるきっかけにもなります。
しかし、長所と短所なんてものは表裏一体で、考え方を変えれば短所も長所に変換可能です。
今回は、DoubRingを使った長所と短所の考え方について、お話します。
この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。
DoubRingでの長所と短所 日本の結果
DoubRingを見てみると、長所と短所が同じ大きさで少し重なっているものが一番多く、完全に一体化しているものがそれに次いでいます。
二つ合わせると、実に7割近くの人がその2パターンを選んでることになります。
ということは、一人一人の考えとして、長所に偏ったり短所に偏ったりしている人はあまりいない、と言えます。
DoubRingでの長所と短所 海外の結果
日本とは大きく考え方が違うのがわかります。明らかに長所の方を大きくしている人の割合が多いです。
日本は、長所の方を大きくしている人の割合は、今回のアンケート調査では最下位でした。
台湾、韓国がその次に少なかったです。
それから分析すると、海外では短所よりも長所の方が重要だと考えているんでしょう。これは大事なことですね。
「○○人は謙虚」だと言うと、喜ぶのは日本人だけだったりします。
謙虚であることは、海外ではバッシングの対象になることが多いんですね。
自分の長所がわからないへ
さて、そんな自分の長所を見付けるのが苦手な日本人。
逆に言えば、自分の短所を見付けるのは得意ではないですか?
冒頭でもお話しましたが、短所というのは考え方によっては長所に変換可能なんです。
具体的に見ていきましょう。
行き当たりばったりで計画性がない
一見すると、何も考えなしに動いてしまう人でダメな印象ですよね。
しかしこれは「行動力がある」ということです。
行動力というものは、計画を立てすぎると鈍ってしまいます。
その点、考えなしに行動できるというのは才能です。
理屈っぽい
これはわかりやすいです。
「論理的な思考力がある」ということです。
社会人であれば、重要なスキルです。
世間話には向かない理屈っぽさも、仕事となれば武器になりますよ。
長所に変換できない短所もある
もちろん、長所に変換できない短所もあります。
その場合は、受け入れましょう。受け入れた上でどうするかを考えるべきです。
その方法は後述します。
長所も短所も説明することの方が重要
実は、面接官というのは長所と短所なんて気にしていません。
たとえば、短所が「集中力がない」ことだったとします。
これを、そのまま「集中力がない」と言ってしまう人を落とすための質問なんです。
例えば、家電量販店を例にしてみましょう。
あなたは家電量販店に行きました。エアコンを買うか迷っています。そこに店員さんがやってきて、あなたは質問します。
「このエアコンの長所と短所を教えてください。」
この質問をしたときに、店員さんはどういう説明をしているか思い浮かべてください。
仕事のできる店員さんであれば、短所を話しつつも問題がないような言い回しをして、長所が目立つような話し方をすると思います。
そうです。面接も同じです。
同じように短所を話しつつも、その短所はなんら問題がないような言い回しをして、長所を目立つように話せばいいのです。
これが出来る人物であるかが重要です。実際の内容は、その後です。
短所を問題なく見せるコツ
さて、短所を問題ないように見せるにはどうしたらいいでしょうか?
たとえば「人見知りが激しい」という短所があったとします。
では、どうするのか。これは受け入れるんです。問題は、受け入れた後にどうするかです。
例えば「私の短所は人見知りが激しいことです。初めて会った人とはまともに話すことができません。」
と言われたら、只のマイナスイメージしかありませんよね。
しかし「私の短所は人見知りが激しいことです。今は克服するために、ゼミやボランティアなどに参加して、可能な限り自分から話しかけるようにしています。」と言われるとどうでしょう。自分の短所を受け入れた上で、努力していることが伺えます。
特に新卒採用の場合は、こういった行動力は評価されることが多いです。何も行動していないのであれば、まずは行動しましょう。
行動するのも嫌であれば、その短所は話さず、他の長所に変換できそうな短所を探してください。
中途採用であれば、あくまで仕事をしている上で困ったことを短所として話したうえで、改善した実例を話す方がいいです。
一番のおすすめは変換しない言い回し
さて、短所は長所に変換可能な話はしましたが、それはあくまで短所を問題なく見せることができない場合のみにしてください。
良い順番としては、「短所は正直でありながら問題なく見せ、長所を目立たせる」>「短所を長所に変換して話す」>「長所も短所も馬鹿正直に言うだけ」です。
実は、短所を長所に変換する方法は、諸刃の剣でもあるんですね。
何故なら「短所を聞いたのに、長所を答えるなんて質問の答えになっていない」と思う面接官もいるからです。
一時期は、こういう手法も流行りましたが最近は、あまり良い印象を持たれないかもしれませんね。
何パターンか考えておくのもいいですよ。
たとえば、私の短所は「雑」というところなのですが、実は仕事のスピードはメチャクチャ速かったりします。これは、短所が長所に変換できるケースです。
明確な短所とするならば、目つきが悪いということでしょうか。でも、目つきが悪いかどうかは面接官が見たらわかりますよね。意外と気にしない面接官が多いです。
他には、「勉強嫌い」というのがあります。これをそのまま言ってしまう人は面接が下手なんです。
言っても問題なさそうな短所が他にあるはずです。なければ、長所に変換可能なものにしましょう。
たとえば、「目上の人でも反発する」とかです。このまま言ったら只の失礼な人です。
「先輩や上司であっても、間違っていると思ったら間違っていると主張してしまう」といった言い回しにしましょう。
質問が返ってきても大丈夫なようにしよう
よくある質問パターンを覚えて、それの回答を準備していたところで、更なる質問でボロボロになる人が多いです。
それは、自分の考え方に信念を持っていないからです。
たとえば、短所として「先輩や上司であっても、間違っていると思ったら間違っていると主張してしまう」と発言したとします。
面接官から「でも、全部反発してたら仕事が進まないよね?」というようなことを返されるとします。
私であれば「1,2回主張して、ダメであれば引き下がって言う通りにします。」と言います。
こういった返しがすぐに出てくるというのが面接で大事なんです。これは、準備していなくても自分の考えに信念があれば問題ありません。
面接で嘘は言わないようにしよう
最後に、面接で嘘は言わないようにしましょう。
面接官に気に入られようと嘘を言って入社したところで、待っているのは偽物のあなたを採用した会社です。
それよりも、自分の考え方を正しく伝え、それでも入社してほしいと思ってもらえるような会社に行きましょう。
もちろん、何の努力もせずに入社してほしいと思ってもらえるとは思わないでください。
しかし、自分を正しく分析して、目標や思考が明確であれば、必ず自分に合った会社はあります。
待遇だけでなく、そういった面も企業を選ぶ上では重要ですよ。
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