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【2019年版】『男女共同参画社会に関する意識について』の調査結果について 

内閣府が公開した『男女共同参画社会に関する世論調査』のうちの『男女共同参画社会に関する意識について』の調査結果です。

それぞれの質問内容と結果、分析についてコメントします。

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

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各分野の男女の地位の平等感

質問内容は『あなたは、今からあげるような分野で男女の地位は平等になっていると思いますか。あなたの気持ちに最も近いものを 1 つだけお答えください。』というものです。

回答としては、

  • 男性の方が非常に優遇されている
  • どちらかといえば男性の方が優遇されている
  • 平等
  • どちらかといえば女性の方が優遇されている
  • 女性の方が非常に優遇されている
  • わからない

の6択です。

家庭生活における男女の地位の平等感

まずは、家庭生活についてです。

結果的には、面白いことに平成28年(西暦2016年)の9月の調査時よりも『平等』を選んだ割合が減っています。

『男性の方が優遇されている』または『女性の方が優遇されている』と答えた割合がどちらも増えているんです。

時代の流れとして、男女平等を勧めている中でこれは面白いですね。

性別で見ると、男性は『平等』と答えた割合が多く52.7%で女性で平等と答えた割合は39.1%です。

女性は『男性の方が優遇されている』と答えた割合が多く51.6%となっていて、男性は37.3%です。

ただ、もう少し細かく分析する面白いことがわかります。

『男性の方が優遇されている』と答えている割合が一番多いのは、50~69歳までの女性です。

そもそも冒頭に、今回は女性の50~69歳までの回収率が一番高かったと申し上げましたが、早速ここでも結果に反映されることになりました。

おそらく、他の回答でも似たような結果になることが予想されます。

実際に、18~29歳では男女合計の56.8%が『平等』と回答しています。

もちろん、『男性の方が優遇されている』と回答している割合も他の年代と比較しても少ないです。

若い世代には男女平等が浸透してきた証拠でしょう。

しかし、まだまだ全体的に『平等』が少ないのも事実です。

職場における男女の地位の平等感

こちらは、先ほどの『家庭における男女の地位の平等感』とは違った傾向が出ました。

平成28年(西暦2016年)の9月の調査時よりも、『平等』と回答している割合が増えています。

ただ、そもそもの『平等』が少な過ぎました。

家庭の方では、割合が減っていても45.5%だったのに対し、職場では上がっても30.7%です。

『男性の方が優遇されている』は、なんと53.5%もあります。

これは酷い結果です。

更に面白いのが『わからない』の割合です。

この『わからない』という回答は、女性の割合がそもそも男性よりも高い傾向にあるのですが、特に顕著なのが60歳以上です。

これは昔から専業主婦やパートしかしてこなかった人が多い世代だから、今の現状を知らないといった意味で『わからない』という回答をした人が多かったということでしょう。

学校教育の場における男女の地位の平等感

これは昔から『平等』と回答する割合が多かった項目ですね。

しかし、今回は66.4%から61.2%に大幅ダウンしています。

おそらく、医学部不正入試問題が尾を引いているのでしょう。

全体的な特徴としては、年齢が上であればあるほど『わからない』と回答する人が多くなりました。

当然と言えば当然の結果と言えます。現状の学校教育の現場を知らずに回答できるわけがありません。

政治の場における男女の地位の平等感

なんと『平等』と回答した割合が14.4%しかありません。

これは酷いですね。

『女性の方が優遇されている』なんて1.2%しかありません。

どの男女とも、どの世代でも『男性の方が優遇されている』と考えている人が多いようです。

法律や制度の上での男女の地位の平等感

家庭よりも『男性の方が優遇されている』と回答している人が多いですね。

そして、同じように『平等』と回答した人は前回よりも減って39.7%でした。

これも男女別で『平等』と答えた割合が大きく違いました。

男性が46.8%なのに対して、女性は33.3%です。

社会通念・慣習・しきたりなどにおける男女の地位の平等感

これは少し以外でした。

政治よりも『平等』と答える割合が少ないと思っていましたが、22.8%もあり前回よりも高くなっています。

とはいえ、『男性の方が優遇されている』が70.1%もあります。

まだまだですね。

自治会やPTAなどの地域活動の場における男女の地位の平等感

他の質問よりも『女性の方が優遇されている』と答えた割合が多くなっています。

以前、PTAのプールの見守りの参加について男性を排除するようなことがあり、炎上しました。

そのようなことは他の地域でも行われている可能性がないとも言えません。

そういった背景があるのかもしれませんね。

とはいえ、ここでも『女性の方が優遇されている』の方が『男性の方が優遇されている』よりも少ないのは事実です。

『平等』は46.5%なので、酷すぎるというほどでもないですね。

社会全体における男女の地位の平等感

次の質問は、『では、あなたは社会全体でみた場合には、男女の地位は平等になっていると思いますか。この中から1つだけお答えください。 』
です。

回答としては、

  • 男性の方が非常に優遇されている
  • どちらかといえば男性の方が優遇されている
  • 平等
  • どちらかといえば女性の方が優遇されている
  • 女性の方が非常に優遇されている
  • わからない

の6択です。

これは今までの質問結果を見れば明らかですが、『男性の方が優遇されている』が圧倒的に多くなりました。

『平等』は21.2%しかありません。

これはG7という先進国の中では恥ずかしい結果と言えます。

女性が増える方がよいと思う職業や役職

質問内容は『あなたが、次にあげるような職業や役職において今後女性がもっと増える方がよいと思うのはどれですか。この中からいくつでもあげてください。(複数回答) 』

です。

一覧は以下の通りです。

  • 国会議員、地方議会議員
  • 企業の管理職
  • 閣僚(国務大臣)、都道府県・市(区)町村の首長
  • 小中学校・高校の教頭・副校長・校長
  • 国家公務員・地方公務員の管理職
  • 裁判官、検察官、弁護士
  • 医師・歯科医師
  • 企業の技術者・研究者
  • 大学教授・学長など
  • 上場企業の役員
  • 起業家
  • スポーツ指導者・監督など
  • 自治会長、町内会長など
  • 独立行政法人・公益財団・公益社団など
  • 各種団体の役員
  • 新聞・放送の記者
  • 国連などの国際機関の幹部職
  • その他
  • 特にない
  • わからない

女性が職業をもつことに対する意識

質問内容は『 一般的に女性が職業をもつことについて、あなたはどうお考えですか。この中から1つだけお答えください。 』です。

回答としては、

  • 女性は職業をもたない方がよい
  • 結婚するまでは職業をもつ方がよい
  • 子供ができるまでは、職業をもつ方がよい
  • 子供ができても、ずっと職業を続ける方がよい
  • 子供ができたら職業をやめ、大きくなったら再び職業をもつ方がよい
  • その他
  • わからない

です。

これは、『子供ができても、ずっと職業を続ける方がよい』が圧倒的に増えています。

前回が54.2%だったのに対して、今回は61.0%です。

ただ、個人的には少ないと思います。

男女平等を目指すのであれば、80%は欲しいところです。

この意識改革が進まない限り、社会全体としての女性の地位向上は難しいと思います。

面白いことに、70歳以上が『子供ができるまでは、職業をもつ方がよい 』の割合が少ないのは想像できますよね。

実は、18~29歳も70歳以上と同じような割合なんです。

男女共同参画に関する用語の周知度

質問内容は『これらの言葉のうち、あなたが見たり聞いたりしたことがあるものを全てあげてください。(複数回答) 』です。

回答の一覧は以下の通りです。

  • 配偶者などからの暴力(DV)
  • 男女雇用機会均等法
  • 男女共同参画社会
  • ジェンダー(社会的・文化的に形成された性別)
  • 仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)
  • 女性活躍推進法
  • 女子差別撤廃条約
  • ポジティブ・アクション(積極的改善措置)
  • 見たり聞いたりしたものはない
  • わからない

この質問で何がわかるのかがいまいちわかりませんが、おそらく政治的な知識がある人がどれだけいるのかが知りたいんじゃないでしょうか。

あれだけテレビでも良く出ていた話題でもある『仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)』が50%にすら届いていません。

『男女共同参画社会』を知らずに『男女雇用機会均等法』を知っているというのも面白いですが…。

私が思っているよりも、何も知らない人が多いということです。

男女共同参画社会に関する意識について
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