最近、SNS上でも選択的夫婦別姓について議論が繰り広げられています。
そんな中、内閣府が数年ごとに行っている男女共同参画社会に関する世論調査の2019年版が公開されました。
内閣府が男女共同参画社会に関する世論調査の2019年版を公開しました。参照:男女共同参画社会に関する世論調査正直、長すぎて読む気が失せる人が多いと思うので、大事なところだけ要点をかいつまんでお伝えします。[estimated[…]
今回は、その中でも『旧姓使用についての意識について』の調査結果を受けてコメントしていきます。
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旧姓使用の希望
質問内容は、『あなたは、仮に結婚して戸籍上の名字(姓)が変わったとした場合、働くときに旧姓を通称として使用したいと思いますか。あなたが結婚なさっている、いないに関わらず、お答えください。』です。
回答としては、
- 旧姓を通称として使用したいと思う
- 旧姓を通称として使用したいと思わない
- わからない
の3択です。
世代と男女で違いがありました。
まずは、若い世代であればあるほど『旧姓を通称として使用したいと思う』の割合が多くなりました。
18~29歳までが46.1%なのに対して、70歳以上は20.6%です。
考え方の違いがここまで違うものなんだという印象ですね。
少し意外だったのは、女性の方が『旧姓を通称として使用したいと思わない』の割合が多かったことです。
主に、50歳以上の女性が『旧姓を通称として使用したいと思わない』と思っているみたいですね。
地域で見ると、田舎の方が『旧姓を通称として使用したいと思わない』の割合が多いです。
将来的に選択的夫婦別姓になる可能性は充分あると言えるでしょう。
旧姓使用ができるとよいもの
それから、もう一つの質問内容が『 (問11で「旧姓を通称として使用したいと思う」と答えた方(860 人)に)本年11月から、住民票やマイナンバーカードに希望者は旧姓を記載することができるようになりますが、これ以外に、あなたが旧姓を通称として使用するときに、どのようなものに旧姓が使用できると良いと思いますか。この中からいくつでもあげてください。(複数回答)』です。
回答としては、
- 勤務先の社員証、社内資格
- 銀行口座
- 運転免許証などの公的な身分証
- 各種国家資格
- 保険契約
- 証券口座
- その他
- 特にない
- わからない
です。
いちばん多い『勤務先の社員証、社内資格』は69.0%です。
これは実態でもそうだと思いました。旧制のまま働いている人は結構多いです。
『銀行口座』は47.4%で『運転免許証などの公的な身分証』も46.5%と半数近くが希望していますね。
これは、婚姻や離婚で苗字が変わるたびに手続きをするのが面倒といった理由が多そうです。