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多夫多妻のメリット・デメリット 少子化の今こそメリットが多い制度

日本の少子高齢化がいよいよ取り返しの付かないレベルにまでなっていますね。

もう2045年には3人に1人が高齢者という恐ろしい時代に突入します。

やーぎの豊かになるブログ

世界で一番高齢者の割合が多い国はどこでしょうか?そうです。日本です。このままだと日本は高齢者による高齢者の世の中になって…

とはいっても、少子化になる理由は様々あるわけです。

主な理由は、経済的な理由や育児についてです。

それらの問題を解消する方法として、今SNSやインターネットでは多夫多妻制について議論がなされています。

ここでは、選択制多夫多妻制についてメリット・デメリットから、私の考えを述べていきたいと思います。

この記事を読むのに必要な時間は約 12 分です。

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一夫多妻、多夫一妻制のデメリット

多夫多妻制のメリット・デメリットの前に、一夫多妻、多夫一妻制のデメリットから話します。

このデメリットを解消したものが多夫多妻制のメリットにもなってくることも多いですからね。

一夫多妻制はお金持ちしか無理

子供を産む女性が一人だけに絞って、他の女性は働くというのであれば可能ですが、一夫多妻制のメリットを最大限に活かすのであれば、同時期に妊娠するというも考えられますよね。

そうなってくると、働き手は男性一人となることも多いでしょう。

こうなれば、よっぽどの金持ちでないと生活が厳しくなることはわかるでしょう。

多夫一妻制のデメリット

働き手は増えますが、妊娠中に更に子供を増やすことはできませんね。

どうしても子供を増やすのに時間がかかってしまうため、体力的にもきつくなっていくことでしょう。

多夫多妻制のメリット

それでは多夫多妻制のメリットですが、大きなメリットが「出生率の向上」です。

その「出生率の向上」が期待できる理由を具体的に見ていきましょう。

経済的に安定する

一夫多妻制は多くの国で行われていますし、日本でも明治時代ごろまでは認められていましたね。

一夫多妻制では、一人の男性の収入に依存するデメリットが大きいというのがありました。

しかし、多夫多妻制では一人の男性の収入に依存する恐れが減り、複数の収入源を確保する可能性が増えます。

もちろん、妊娠や子育て期間中でない女性も働き手の一人となる可能性は残ります。

家事、育児が楽になる

働き手も増えますが、それと同時に家にいる人も増えますよね。

そうなると、当然ですが家事や育児の負担も分散されます。

たとえば、外で働くのに向いていない女性が育児を担当して、他の女性は外で働くという体制も取れるかもしれませんね。

「育児は自分の子供だけのをする」という考え方は、私が理想とする多夫多妻制とは違います。

その家庭で産まれた子供は、みんなの子供として育てるんです。その子供に対する投資も同様です。

そもそも、「自分の子供だけを育てる」という考え方が、今の日本をダメにしていると思います。

みんなで子育てするという考え方がないからこそ、大変なんです。

だってそんな考え方じゃあ、社会全体で子供を育てていけないじゃないですか。

もっと、みんなで子育てしましょうよ。

待機児童が減り保育士不足も減る

待機児童が多くなったり、保育士が足りなくなる原因の一つとして、「そもそも保育施設に預ける子供が増えた」というのがあります。

共働き家庭が増えた結果、子供を預けるしかないという家庭が増えてしまったんですね。

でも、多夫多妻制であれば別に預ける必要もなくなります。

収入も安定していれば、家事・育児要員も多いので、わざわざ保育施設に預ける必要がない家庭が増えます。

結果的に、どうしようもなく保育施設に預けなくてはいけない家庭が待機児童となることがなくなるわけです。

男女の賃金格差が減る

育児で職場を離れなくてはいけない時期が減れば、賃金の男女格差も自然と減っていきます。

アパレル業やサービス業、事務職といった、そもそも賃金の安い職業で働いている女性が多いのが一番の男女賃金格差の原因ではあります。

しかし、同一労働であっても男女賃金格差がある原因は、育児などで職場を離れることによるキャリア差です。

これも育児休暇期間が短くなれば、格差が少なくなる可能性が高いです。

モラハラやDVから逃げやすい

現在、一夫一妻制の家庭の中には、残念ながらモラハラやDVで悩んでいる人達もいることでしょう。

しかし、専業主婦などの場合、生活が出来なくなることを恐れて離婚に踏み切れなかったりすることもあるでしょう。

相談するにも、家庭の事情を外に持ち出したくない人もいるわけです。

それも、多夫多妻制になれば、お互いがお互いを監視する役目にもなるわけです。

おかしな行動や言動をする人は、コミュニティから追放されることも有り得るでしょう。

となると、自然とモラハラやDVをする人は減っていきます。

夫婦の営みの不一致による離婚が減る

身体の相性は悪いけれど、一緒に生活していきたいと思うパートナーは山ほどいるでしょう。

しかし、性欲がなくなったわけではありません。

それをどうやって解決しますか?一夫一妻制では、不倫をするかお店に行くしかないですよね。

どちらもリスクがあるわけです。しかし、そんな悩みも多夫多妻制であればほとんどが解決します。

多夫多妻制のデメリット

多くの多夫多妻制のメリットがありましたが、細かい話をすればもっとあるでしょうね。

一般的に多くの人がメリットに感じるであろうことだけ紹介しましたが、次はデメリットについてです。

いちばん大きいのが、「現行制度の多くが見直しになる」という点です。

そもそも、現行様々な制度や政策が一夫一妻制を基準としています。

全ては紹介できませんが、具体的にどんなものがあるか見ていきましょう

財産分与や遺産分割の法整備が大変

今は、一夫一妻ですがそれでも財産分与や遺産分割では揉めることが多いです。

たとえば、現行では配偶者が死亡した場合、子供がいれば配偶者は遺産の2分の1が貰えます。

残りは、子供にいくわけです。

しかし、夫1人と妻2人の家庭であればどうなるのかという問題が出てきますね。

法律を変える必要が出てくるわけです。

たとえば、遺産の2分の1を妻2人で分けるとかですね。

じゃあ、夫が二人だったら?子供が妻二人にそれぞれいたら?とか、遺産についてだけでもこれだけ考慮すべきことが増えていくわけです。

これをおかしな点がないように法整備しなくてはいけなくなるので、大変なことがわかりますね。

子供の父親が誰かわからなくなる

まず、子供の父親が誰だかわからなくなるという問題点がよく指摘されますね。

これは、色んな解決策があるのですが、私が理想とするのは「誰の子とか関係なく、その家庭の子供として扱う」というものです。

社会全体として子供を育てようというのに、家庭内ですら「自分の子供でないから面倒を見ない」なんてことが許されるわけもありません。

遺伝子的な父親が知りたいなら、産まれた後にでも検査すればわかりますけど、そんなことは関係なく育ててほしいですね。

離婚時などの親権は、現在のように家庭裁判所で判断されることでしょう。

おそらく、それは現行のように母親優先となる気がします。

もちろん、子供の苗字を何にするかという問題もありますね。

これは、選択的夫婦別性でも同じことが言えるのですが、苗字なんてものは何でもいいんですよ。

今のように絶対にどちらかの苗字に合わせないといけないという制度自体がおかしいんです。

どうしても子供が苗字を変えたいと思ったら、成人までに決めるという制度なんてどうでしょうか。

育児休暇の見直しが必要

現行では、育児休暇は一夫一妻が育てることを前提に整備されています。

でも、これが多夫多妻制となっても同じように適用されていいものなのかという疑問が出てきます。

個人的には同じように取ってもいいとは思いますが、反発は多そうですね。

今でさえ、まともに育児休暇を取らせない企業が多いくらいですからね。

現行の最大2年間という制度の見直しが入ってもおかしくはないでしょう。

性病リスクが高まる

これは今のように既婚者がお店に行っているような現状と、そこまで変わりがないようにも思えます。

お店のようにお金を多く使わなくても不特定多数と行為に及ぶ可能性が高くはなることでしょう。

男が結婚できないリスクが増える

おそらく多夫多妻制が実現できない一番の理由はこれです。

性別の特性上、男性の方がより多くの女性を魅力的に思うケースが多いです。

となると、女性は一人の魅力的な男性に集まり、男性は一人の女性に集まるというケースは少なくなります。

多夫多妻制となっても、一夫多妻制のような状態になる可能性が高いでしょう。

Amazonプライムのバチェラーを見ていると、本当にそうなりそうな気がします。

近親交配の危険性が高まる

一人の男性に女性が集中するということは、それだけ似た遺伝子が未来に残されることになります。

これは、気付かないうちに近親交配となってしまうケースが今よりも増えることでしょう。

ただ、日本では既に三親等内の婚姻が禁止されています。

その程度であれば、気付かなかったというケースは少ないでしょう。

独占欲が満たされない

多夫多妻制について、夫婦で意見が分かれていると大変ですね。

これは、婚姻届けに『選択的多夫多妻制の同意』のような欄を追加するのはどうでしょうか。

これに二人が同意していない場合は、婚姻後も一夫一妻制を貫くことになります。

意見が分かれているなら婚姻しなければいいだけです。

揉め事が増える

今でさえ、夫婦での揉め事は多いことでしょう。

しかし、金銭絡みや家事・育児についての揉め事が多いのも事実です。

増える揉め事もあれば、減る揉め事もあるというわけです。

多夫多妻制に反対する理由

さて、ここまでは多夫多妻制のメリット・デメリットをあげてきましたが、少し意味が違う反対する理由を紹介します。

一人の人と添い遂げるべき

一人の人と添い遂げるのが正しいと思っている人もいるでしょう。

その考えはただの宗教上の教えや価値観に過ぎません。

道徳とはそもそもそういうものです。絶対的な悪など存在しません。

「浮気はダメなことである」という考え方自体は、

現在の一夫一妻制という制度に違和感を持たないように、ある意味で洗脳された状態です。

本来、優秀な雄または雌がたった一人に独占されてしまうというのはおかしな話です。

子孫繁栄を考えると、どう考えても優秀な遺伝子を多く残すべきでしょう。

しかし、いわゆる弱者と言われるような弱肉強食では選ばれない個体でも、パートナーを作れるように配慮されたのが、現在の一夫一妻制なわけです。

そして、今や日本では「浮気は最低な行為」という価値観が根付いています。

制度によって、価値観が変わるという面白い例ですね。

同じような例では、戦争についてもそうですね。日本では「戦争は最低な行為」という価値観の人が非常に多いです。

最近では、飲酒運転でしょうか。

昔は、当たり前のように飲酒運転をしている人ばかりでしたが、今では「飲酒運転している人はクズ」くらいの価値観の人が多いです。

子供がかわいそう

「親が誰だかわからないなんて子供がかわいそう」という意見もよく聞きます。

これこそ差別の塊です。

そういう価値観の人が迫害をするからかわいそうな子供が出来てしまうんです。

親がわからないからかわいそうなんじゃありません。迫害するからかわいそうな子供になるんです。

一夫一妻の家庭よりも裕福で一緒に遊んだりしている時間も長くなる多夫多妻制の子供よりかわいそうなんて、普通に考えたら有り得ません。

気持ち的に嫌、論理的におかしい

気持ち的に嫌という人や、論理的におかしいと思っている人もいるでしょう。

現代の多くの人の価値観では「浮気は悪」となっています。

この状態では、制度自体が多夫多妻制を認めても、当たり前のようになるまでに数十年単位はかかると思われます。

それこそ、制度が導入された後に産まれた子供たちが結婚する年齢になるころか、それ以上かかるのではないでしょうか。

ただ、時代の流れや価値観なんてすぐに変わっていくものです。意外と早く浸透するかもしれませんね。

実際に、一夫一妻制が日本で始まったのも明治時代くらいです。

歴史が浅いにも関わらず、こんなに浸透しています。時の流れというのは面白いものです。

一生一人の人だけを好きでいるなんてことはない

「浮気は悪」と思っている人すら、初めて好きになった人を一生好きでいるわけではない

この事実を何故か見ようともしません。

浮気は悪」なのに他の人を好きになることはあるんです。

「そのタイミングでは一人のことしか好きじゃない」とでも言い訳していそうですが、そんなわけありません。

好きな人がいるタイミングでも、他の異性のことを魅力的に感じるタイミングがまったくないなんて人はいません。

本当にそうなら、アイドル事業や芸能人がこんなに普及すると思いますか?

「浮気は悪」という風潮や、一夫一妻制だから心の中で制限をかけているだけなんです。

それが、意識的に行っている人と無意識に行っている人がいるだけの話です。

そらそうですよ。たまたま出会った人を好きになってるんですから。

世界に何人の人がいると思ってるんですか。たまたま出会った人が「この人しか好きになれない」って人のわけがないんです。

結局は、恋愛もそうですが人付き合いなんてものはタイミングと環境の問題です。

人は、良く一緒にいる人に好感を持つようになっています。

良くテレビに出る芸能人のことを好きになるというのも、この原理を利用しています。

ごり押し芸能人なんてのは、まさにこういった効果を利用しているんですね。

多夫多妻制も制限が必要

選択的多夫多妻制に賛成といっても、無秩序になってしまうのは良くありません。

まずは、前述もしている夫婦同士の『選択的多夫多妻制の同意』です。ここからですね。

さらに、新たなパートナーが増える場合は、他のパートナーの同意を必要とするというのもどうでしょうか。

例えば、最初に一人ずつのパートナーがいたとします。

A男とB子だとします。

ある日、A男はC子を連れてきて、新たなパートナーにしたいと話します。

これでB子がNGを出した場合は、A男はB子と別れてC子と結婚するかC子と別れてB子と関係を続けるかを選択します。

これくらいの制限がないと、無秩序になり過ぎる気がします。

そして、これであれば一夫一妻を守りたい人への配慮もできています。

LGBTや片親、親がいない子供への差別が減る

前述しましたが、誰が誰の子でもみんなの子供として育てるという価値観が日本で広まれば、LGBTで結婚した人達の子供や親がいない子供が差別されることも当然なくなることでしょう。

多様性を認めるとこういうメリットもあるわけです。

どんな制度にも問題点は残る

選択的夫婦別性でもそうですが、どんな制度にも問題点は存在します。

ですが、その問題点の解決は不可能なのかどうかという視点が必要です。

より良い制度を作る時に『問題点が多い』という理由だけで、素晴らしい制度への議論をストップさせてしまうのはもったいないです。

問題点があるから辞めよう』というような今の野党が良くやる手法では、いつまで経っても日本の少子高齢化は止まりません。

問題点をどう解決するか』という議論が、今の国会や日本で必要とされているのではないでしょうか?

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