注目キーワード
  1. 法改正
  2. 人間関係

男女平等の実態について世論調査を内閣府が発表【2019年版】

内閣府が男女共同参画社会に関する世論調査の2019年版を公開しました。

正直、長すぎて読む気が失せる人が多いと思うので、大事なところだけ要点をかいつまんでお伝えします。

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

広告

「男女共同参画社会に関する世論調査」の概要

調査目的男女共同参画社会に関する国民の意識を調査し、今後の施策の参考とする。
調査項目
  1. 男女共同参画社会に関する意識について
  2. 家庭生活等に関する意識について
  3. 旧姓使用についての意識について
  4. 女性に対する暴力等に関する意識について
  5. 男女共同参画社会に関する行政への要望について
調査対象
  1. 母集団:全国18歳以上の日本国籍を有する者
  2. 標本数:5,000人
  3. 抽出方法:層化2段無作為抽出法
調査時期令和元年9月5日~9月22日
調査方法調査員による個別面接聴取法
調査実施機関一般社団法人 中央調査社
回収結果
  1. 有効回収数(率):2,645人(52.9%)
  2. 調査不能数(率):2,355人(47.1%)

【性・年齢別回収結果】も載っていますが、割愛します。

気になる点として男性の20~29歳、30~39歳と女性の20~29歳の回収率が40%を下回っています。

逆に、女性の50~59歳、60~69歳の回収率が60%を上回っています。

これは最終的な集計値にも影響が出ますが、一応年齢別の分析もされているようなのでひとまずは置いておきましょう。

男女共同参画社会に関する意識について

詳細については、以下の記事をご覧ください。

>>【2019年版】『男女共同参画社会に関する意識について』の調査結果について 

関連記事

内閣府が公開した『男女共同参画社会に関する世論調査』のうちの『男女共同参画社会に関する意識について』の調査結果です。それぞれの質問内容と結果、分析についてコメントします。[estimated_reading_time]各[…]

男女共同参画社会に関する意識について

社会全体として、男性は平等になっていると思っている人が多いです。

しかし、女性は平等だと感じていない人もまだまだ多いですね。

とくに50~69歳の女性は平等に感じている人が少ないです。

しかし、18~29歳の若い世代では平等に感じている人が男女ともに多くなってきています。これからに期待はできそうです。

女性の社会進出が進んでいるとはいえ、世界的に見ると先進国の中ではジェンダーギャップが大きい国とされている日本ですからね。

男性だけの問題ではなく、社会全体の問題として考えていく必要があるでしょう。

家庭生活等に関する意識について

詳細については、以下をご覧ください。

>>【2019年版】『家庭生活等に関する意識について』の調査結果について 

関連記事

内閣府が男女共同参画社会に関する世論調査の2019年版を公開しました。[sitecard subtitle=関連記事 url=https://social-policy.com/danjobyodo-yoron-2019/][…]

家庭生活等に関する意識について

全体的に、男女ともに「夫は外で働き、妻は家庭で働く」という考えの人が多い結果でした。

実情がそうなっているのは仕方ないにしろ、希望としても女性自身がそう望んでいる人が多いんですね。

女性の社会進出が注目されている中、その女性自身の意識が仕事に向いていないのであれば、中々難しいところではあります。

もっと、男性自身が家庭を優先するか、女性が仕事を優先するかしない限りは男女格差はなくならないのかもしれません。

旧姓使用についての意識について

詳細については、以下をご覧ください。

>>【2019年版】『旧姓使用についての意識について』の調査結果について 

関連記事

最近、SNS上でも選択的夫婦別姓について議論が繰り広げられています。そんな中、内閣府が数年ごとに行っている男女共同参画社会に関する世論調査の2019年版が公開されました。[sitecard subtitle=関連記事 url[…]

旧姓使用についての意識について

選択的夫婦別姓がSNSでも話題にあがっていますが、旧姓を通称として使用したいかどうか、何に使用できたらよいかという質問ですね。

若ければ若いほど旧姓を使用したいと考えています。

それでも、まだ半数にすら届いていませんが、今後は更に増えていくことが予想されます。

これから結婚を控えている若者たちの婚姻を多様化するためにも、選択的夫婦別姓について本気で法改正していく必要があると思います。

女性に対する暴力等に関する意識について

詳細については、以下をご覧ください。

>>【2019年版】『女性に対する暴力等に関する意識について』の調査結果について 

関連記事

内閣府が公開している男女共同参画社会に関する世論調査で、少し変わったというか異質な質問がありました。[sitecard subtitle=関連記事 url=https://social-policy.com/danjobyodo-y[…]

女性に対する暴力等に関する意識について

最初は、何故この質問軍に『女性に対する暴力等に関する意識について』の調査があるのかわかりませんでしたが、細かい質問内容を見て理解できました。

まず、女性が被害を受けた際の相談窓口への認知度が低すぎです。半数を切っています。

ただ、『「女性に対する暴力」最も対策が必要なもの』という質問では、犯罪として大きな性被害(『』)に関しては、前回の調査よりも少なくなっていたのは良い傾向だと思いました。

その代わりに『配偶者や交際相手などからの暴力(DV)』や『児童買春や虐待、児童ポルノなど、子供に対する性的な暴力』の割合が増えています。

後者は親世代が答えている割合が多く、心配している様子がわかります。

このような被害に遭う女性がいなくなるように社会全体で協力していく必要があるでしょう。

男女共同参画社会に関する行政への要望について

詳細については、以下をご覧ください。

>>【2019年版】『男女共同参画社会に関する行政への要望について』の調査結果について 

関連記事

内閣府が男女共同参画社会に関する世論調査の2019年版を公開しました。[sitecard subtitle=関連記事 url=https://social-policy.com/danjobyodo-yoron-2019/][…]

男女共同参画社会に関する行政への要望について

18~29歳の若者はすでに平等になっていると感じている人が半数以上いることがわかりました。

これは今後に期待が持てます。

有能な女性が活躍することによって、女性自身の意識も変わりますし、偏見を持った男性も減っていきます。

性別によって不利益があってはいけません。

役割分担も性別を理由にするのではなく、個人の向き不向きで判断すべきです。

一刻も早く、性別によって定員を決めるということがなくなればよいですね。

広告
男女平等
最新情報をチェックしよう!